エイリアン3とブラインドネス、ピクシー・ワークス、GENEZなどの感想
()の中の数字は10点満点の評価です。
最近見た映画:
エイリアン3(5)
ブラインドネス(7)
ロッキー(6)
明日に向って撃て!(8)
最近読んだ本:
隠蔽捜査(5)
ピクシー・ワークス(7)
僕は友達が少ない(7)
GENEZ−1(6)
うみゃー初めてこのブログにコメントがついた。id:saneyori さんありがとうございます。当ブログはできるだけ短時間にいいかげんに作っていくつもりです。てけとーにご笑覧ください。
さて映画。
「エイリアン3」はいまいち。エイリアン2のほうが面白かった。2と見比べると、こういう映画には愛があると一気に面白くなることに気づく。擬似的な親子愛にしろ、男女の愛にしろ、2ではリプリーが戦う動機の中心にしっかり愛がそなわっていた。そのあたり2の監督のジェームズ・キャメロンが上手なところで、彼の監督作であるターミネーター1&2でも同様に、愛が動機の中心だった。
「ブラインドネス」はふつうによくできたエンターテインメントだった。ただし、かなりスティーブン・キングらしい閉鎖施設の圧迫的な人間ドラマなので、予告編だけ見て世界規模の超大作だと思ってると肩すかしを食う。終盤はゾンビ映画みたいなとこもあってゾンビ好きにもおすすめ。
「ロッキー」はBGMの使い方が好き。
「明日に向って撃て!」は見た目とは裏腹にかなり痛い映画だった。30過ぎで職なしの主人公たちにとてつもない感傷を覚えてしまった。派遣社員だったり無職だったりと似た境遇にある人は痛すぎて直視できないかもしれない。前半の色鮮やかな西部の自然の美しさが思い出されて、どんどん主人公たちが追い詰められていく後半は見ていてつらい。あと、アルパカが出るよ! ボリビアだから。
ちなみに僕は「明日に向って撃て!」を附属図書館の3階、メディアコモンで見た。ワイドディスプレイをズーム設定にして見ると横長画面を有効に使えるのだが字幕の下側が途切れたりするので、いつも上方向に画面を調節している。あのディスプレイだけ設定が変わってるのは僕のせいだと思ってくれてかまわない。
さて小説だ。
「隠蔽捜査」は……意外性がなかった。いまひとつぱっとした活躍をしない主人公は好きじゃない。
「ピクシー・ワークス」面白い。夏でおにゃのこでヒコーキだ。これだけで青春小説の由緒正しいフォーマットを見事に備えている。戦闘妖精・雪風なんかのSFのオマージュにも溢れてて好感度。なによりフェチズムに走ってるのがいい! 強くてかっこいいおにゃのこが好きなんですねわかります僕も大好きです。
これが電撃大賞に落選するなんて世の中(というか選考した人)間違ってるね!
「僕は友達が少ない」。夜空かわいい。
「GENEZ−1」。すんごくアクション映画らしい小説。GENEZスーツがスーパー戦隊みたい。なにそれ燃える。
ところで僕は一年半くらい前からミリタリー関連の本を読み出したおかげで、使われてる軍事用語がけっこうわかる。なので……「二挺アサルトライフル!」とか「個人携行用M2マシンガン!」とかそういうシーンでグッと萌えるようになってしまった! 萌えるよね? GENEZスーツ着てたらできるよね? ならやっちまおう! という著者の気持ちが伝わってきたようにおもう(妄想)。
一呼吸でアクションシーンを進めてしまう独特の文体も健在。テンポよくストーリーは進む。ちょっとテンポよすぎて後半での異国感があまりなかったのは残念だけど。インディ・ジョーンズなんかでぽんぽん舞台が変遷していくのに感覚としては近い。あとがきでわかるが、著者もインディ・ジョーンズや007を意識していたようだ。
いくつかの設定でフルメタル・パニック! を容易に連想することもできる。日本語に堪能な金髪の戦友がいるとことか。富士見書房から出てることと関係あるのだろうか? フルメタは終盤にきた今ではハードSF要素が強いが、ジーンズはあくまでアクションにこだわってるので方向がけっこう違うのだが。
さらにもう一点。中盤あたりで例の金髪の戦友が真の力を発揮して戦うのだが。
「なんだって……!?」
僕はぽかーんとしてしまった。
なぜここでそんなのが出てくる!
この気持ちは……そうだ。インディ・ジョーンズの映画1作目「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」の終盤でナチスが聖櫃を開けたとたんに聖霊らしきものが空を覆い、悪漢どもを殺してしまうシーン。あれを初めて見たときと同じ気持ちだ。
さっきまでリアル調SFミリタリーアクションですっ飛ばしてきたのに、どうしてここで魔術的なものが出てくるんだよっ!
そんなことを叫びたくなった。
そこまでインディ・ジョーンズらしくなくていいと思う! ところでこの設定は続刊で重要になってくるんだろうか。
ちなみに著者の深見真先生いわく「ハリウッド映画はいつも意識してますよ(笑 でも、アジア的なごった煮感も忘れないようにしてます。」とのこと。 http://twitter.com/fukamimakoto/status/9265788056
- 作者: 今野敏
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/09/21
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (49件) を見る
- 作者: 南井大介,バーニア600
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/09/10
- メディア: 文庫
- 購入: 23人 クリック: 382回
- この商品を含むブログ (57件) を見る
- 作者: 平坂読,ブリキ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/08/21
- メディア: 文庫
- 購入: 33人 クリック: 924回
- この商品を含むブログ (271件) を見る
- 作者: 深見真,mebae
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/05/20
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 35回
- この商品を含むブログ (34件) を見る